studio Odyssey




スタジオ日誌

日誌的なもの

2012.05.04

R-K731 続き

Written by
しゃちょ
Category
日記
雑記

 かっちゃった!

 ノリで。

 と言うわけで、ケンウッドのR-K731を買ったので、早速セットアップして、視聴してみることにした。基本ポップスしか聴かないので、Jazzだのクラッシックだのは知らない。というかですね、普段聞くもののためにプレイヤーアンプはあるべきで、音っていうのは、個人の嗜好なんですよ。なんで、スピーカーとかもね、自分が好きな音のものを使うべきだと思うし、自分がよいと思うものがよいんで、これは個人的な感想であって、最終的には、自分で聞いて決めるべき。

 そんなわけで、今日はすっごい長いよ。大作だよ!

 さて、とりあえず一通りセットアップして、鳴らしてみた。CDは普通にJ-POPを何曲か。手元にあったものたちなので、何回前に書いたまめぐだとか、TM Networkだとか、Capsuleだとか。あと、クラッシックじゃないけど、音確認のために、ドラクエも入れてみたよ、N響版。アニジャズとかも。

 えー、まずですね、これ、プリセットで、Supreme EXなる機能がオンなんですよね、あと、D-Bassという低音強調が、デフォルトで+3。まずヴォリューム0からあげていったんだけど、あれー、なんか低音強くねぇ?なんか、サラウンド機能的なものはいってねぇ?と思ってみたら、ああ、そういう設定なのね、っていう感じ。

 K731はつまり、ここからもわかるように、Kシリーズのフラッグシップであったとしても、ターゲット的には、一般人向けなのね。あくまで、日常生活で、ちょっと音楽聞く人向け。まぁ、4万でおつり来るアンプ付きCDプレイヤーならそんなもんなのかなぁ。もうちょっとがんばって欲しいなぁ。そりゃあ、アンプ3万、プレイヤー3万出せば、もっといい環境になるのはわかってるけどさぁ。

 ちなみに、なんだかんだ言いながら、スピーカーは、BOSEのAM5IIIなんで、ごめん。このスピーカー、気に入ってるんだ。BOSEは音の好き嫌いはあると思うし、BOSE()な人もいると思うんだけど、値段も手頃で、僕、BOSEの音、嫌いじゃないんだよね。もちろん、アンプにもよると思うんで、少なくとも、RA-12で鳴らしていた時はって話になるけど。

 とりあえず、SupremeEXをOffって、D-Bassも0にして、TONEも0にして何曲か聞いてみた感じ、思ったよりもつまらない。いや、お前、前回のポストでも、つまんないと書いたけど、思った以上につまらない音だった。よく言えば、普通。最近風味の、普通の音が鳴る。

 SupremeEXを入れると、個人的にはダメだ。気持ち悪い。これをいい音というかは個人の嗜好なので何とも言えないが、なんか嫌だ。普通に使う分にはいいと思う。音も太った感じになるし、ヴォリュームを+2した感じになる。ただ、これ、これで音像出てくるっていうかー?逆に、粒が埋もれて見えなくないかー?好みとか、聞くソースによると思うけど。

 と思って、ジャジーなやつとか、ドラクエとかで、On/Off、聞き比べてみたけど、この手のソースだと利きが弱く感じるみたい。ソースに寄るんで、普段聞く物にあわせて使った方がいいね。

 まぁ、ぶっちゃけ、今のうちのスピーカーセッティング、ダメダメなんで、自分の環境で見た方がいいと思うけどね。個人的には、この機能、すっごい微妙。Onで使いたいものもあるし、Offで使いたいものもあるし...うわぁ...PCからの圧縮音源とかは、Onのがいいのかなぁ...(後で聴いたが、そうでもない)...微妙、Offるけど。

 D-Bassは、+1か、+2くらいでちょうどいい気がする。AM5IIIは、ウーファーの偽物がいるので、低音はそんなに入れてもしょうがないんだよね。TONEで少し調整は入れた方がいいか。ちなみに僕個人としては、ベースをほんのちょっとかじったことがあるので、低音のある音の方が好き。

 で、このアンプ、一番の特徴は、中音域がかなり出てる気がする点。これ、すげー好みが分かれるところだから、よく聞いた方がいい。スピーカーにも当然よると思うので、一概には言えないけど。セットのスピーカーは、ウーファー側が中音まで出せるらしいので、そういう設計なのかも知れない。個人的には、真ん中下げたいくらい。BOSE使っててなんて事を言う()かも知れないが、これは出過ぎだろ。誰が聞いたって、そうだと思うんだけど...好みだよなぁ、ここは。

 購入を考える人は、マジでよく聞いた方がいい。お店にCD持ってって、普段聞くソースで聞かせてもらった方がいいよ。っていうか、聞かせてくれないお店だったら、そんな店で買うなって話だ。

 中音の話を続けよう。BOSE()って言われるのはわかっているので、ヘッドフォンでも聴くことにする。MDR-CD900ST。音の出方は、そんなに変わらない。思ったより、D-Bassの1と2は、差があったんだなぁ。1.5が欲しい。2かなぁ...

 つうか、ヘッドフォン部、いいな、これ。やっぱり中音は強いけど、ほどよくよいつぶつぶ感。つぶつぶオレンジ粒多めくらい。このヘッドフォンでこの感じなら、他のヘッドフォンでは聞きやすいかもしれない。ということで、MDR-CD900STで何本か聞いたあと(このヘッドフォンは、個人的には、音がいっぱいいて、音探しをしてしまって疲れるので、普段使いしない)、普段使いの、MDR-F1で聞いてみた。

 おぅ!これいいな!MDR-F1は開放型なので、音は好みによるぞ、とても好みによる。俺は好きなんだ。イヤーパッド買い換えるくらい好きなんだ。いいな、これ!これくらいがちょうどだよ!これ買って、初めてよかったと思う音だよ!すっげーくっきりしてる。ボーカルの息づかいが聞こえる。なにこれ、最近の流行っぽく、ヘッドフォンに寄せてる感じなのか?ヘッドフォン部いい。っていうか、スピーカーの相性が結構あるんだと思う。BOSEのスピーカーで鳴らしちゃダメ()

 ってか、ちゃんと配置すれば、もっとよく鳴りそうだし、鳴らせそう。スペースねぇです。ちくしょう。

 まだまだ続く。

 PC-INの部分。これ、取説に回路図載ってないのね。回路図あればすぐわかるのにさぁ...まぁ、でも取説みたら、前回のポストで、「PCに音渡せるのかな」と書いていた部分、これ、できないこと判明。あくまで、USBスピーカーとして認識するんだってさ。ちぇー。まぁ、いいけど。

 とりあえず、同じソースを192kbps、WMAとか、128kbpsmp3とか、いろいろ鳴らしてみた。

 ...まぁ、こんなモンかなぁ。別段、そんなに期待していたわけじゃないけど(期待してた)、Supreme EXは、ここでやっとこ意味があるような気がしてきた。細いストリングとか、あるなしでだいぶ変わる。まぁ...なくてもいいかな。しかし、なんだろう。これ、PC-INから、PCで鳴らしたときと、CDで鳴らした時の音が違いすぎる。

 これが、面白くてだな、PCのCDで再生するじゃん、WindowsのMedia Playerで。で、PC-INから鳴らすじゃん。Webの回路図見る限りは、この流れと、CDの流れ、同じはずなんだけど、これも音が違う。おもしれぇ。PC側のCD、DAはいってたっけなぁ。まぁ、いいけど。オーディオファイルで鳴らすと、あら不思議、ずいぶん聞きやすい音になるわ。不思議ね。もしかすると、そういう調整なのかも。

 結局のところ、この製品は、そういう設計思想なんだと思う。どういうっていうと、iPodとかの、デジタルオーディオ機器をつなげて聴くっていう設計。CDをソースで聞く人は、CDプレイヤーとアンプを別に買って、それで聴いてね!っていう感じ。今時、CD買ってCDで聞く人ってそんなに多くないじゃない。この製品は、そういう人向けに、好きなスピーカーで聴けるよ!っていう思想なんだろう。だから、CD部分はあくまでおまけ。CDレシーバー部分だけで考えれば、この価格は高い。もっと安くていいものはある。もちろん、デジタルオーディオ部分だけで考えても、この価格は高いけどね。両方あわせての設定価格としては、まぁ...価格comの最低価格くらいなら、悪くないと思う。(3万弱から3万強)だから俺としては、4万でおつりをもらったので、8000円くらい損したと思う。そんなもん。

 最終的には、自分の耳で聴いて評価するのが正しいと思う。2chのオーディオスレとか、価格comとかの口コミを見てもいいけど、最終的には自分の耳が気持ちいいと感じるかどうかだ。この製品は、オーディオスレとかだと、評価よくないかもしれない。CDをソースにすると、ちょっとがちゃがちゃしすぎる気がするしね。だけど、デジタルオーディオで聴くと、また印象変わるので、そっちで聴く人はいいと思うかも知れない。ちょっと評価が難しい製品。

 スピーカーアンプ部分と、ヘッドフォン部分でも、印象違うしね。ヘッドフォンはちょっと高い、2万くらいの物だと、最近は結構、出す人いそうだけど、スピーカーでちょっといい感じの、1本2万くらいのモンって言ったら、躊躇するでしょう。このアンプ部分は、ヘッドフォン2万の人に寄せてあるイメージ。スピーカー一本2万の人は、アンプもプレイヤーも、別に買って!って、割り切ってる思想設計だと思う。それはそれでいいと思うし、たぶん、そういう物の方が、今のニーズには合ってるんだろうと思う。

 まぁ、トータルで見て、僕の結論としては、先にも書いたように、価格comの最低価格くらいなら、悪くないと思う。

 つうか、オーディオは、ちゃんとしたシステム組みたいんだよなぁ...っても、そんなに聴かないから、勿体ない事はわかってるんだけどさぁ...すっげぇ昔に、サザンのTSUNAMIを、量販店で、高級スピーカーで鳴らしてもらった事があるんだけど、あの時の衝撃と同じ環境が、いつか作りたい。「風に戸惑う」の歌い出しの部分にある、低音からの音の広がり、音圧、感情的な事を言えば、曲に対する期待感、歌詞に対する切なさが表現できるような、オーディオ環境。いつか欲しい。

 話、それちゃうけど、クラッシックもジャズも聴かないから、スピーカーもアンプも、手頃なものでいい。これも、4、3万、高いよっていう人は、それでもいいと思う。ミニコンポでいいっていうのも、それでいいと思う。けど、その選択が、本当にいい物をきいた上で出した選択なのか、それとも、それを知らずに出している選択なのかで、だいぶん違う。知らないのなら、普段よく聴く、お気に入りのCDをもって、オーディオ売り場に行ってこい。そして、かけてもらってこい。微妙な顔をされたら、その店には行かないでいい。スピーカーとアンプでどれくらい変わるのか聴いてみたいんですけどって言えば、普通、やってくれる。大抵の量販店でもやってくれる。周りの音?気にするな、そもそも、そういう次元じゃない、いい音するから。高い物買うんだから、それくらいOK。買わなくてもOK。っていうか、本当にオーディオ好きな奴は、オーディオ好きなるかも知れない人がいれば、丁寧に教えてくれる。俺の友達がそうだった。スピーカーだって、予算に合わせて何本か鳴らしてくれる。そうじゃなきゃ、わかってもらえない。百聞は一見にしかずじゃないけど、聴かなきゃわからないんだから。J-Popしか聴かないなら、3000円のスピーカーでいいだろwみたいな事いうオーディオ好きがいたら、縁を切っていい。音楽を聴くっていうのは、そういう事じゃないからな。人は音楽で笑えるし、泣けるんだぞ。それに、J-Popもクラッシックもないだろ。それを増幅する機械がアンプで、表現する機械がスピーカーなんだから。いっぺんでいいから、騙されたと思って、いい音を聞いてもらいたいと思う。

 まぁ、なんだかんだいって、お金ないんで、妥協点の音で俺は聴いてるわけで、この製品は、そういう点では、悪くないと思う。-8000円...まぁ、うん。そんな感じ。つーか、半日くらいこのブログを書きながら、いろんなソースで鳴らしてたけど、聴いてると愛着出てくるな、こいつ。中音強いって言ったけど、個性と思えば悪くもない。ヴォーカルの出方がいいと言い換える事もできるし、きびきびはきはき、ぴょんぴょんした感じとも、言えなくもない。いや、だから、いいのか悪いのか、どっちなんだよw

 まぁ、オーディオなんて、そんなモンだ。


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