studio Odyssey



スタジオ日誌

日誌的なもの

「なるほど、やはりそうか」
 と、テネロパ鉱夫ギルドの長であり、この街の実質トップでもある壮年の男性は、唸るようにして呟いた。
「この信書の中身については、何か聞いているのか?」
 テネロパの中央区、鉱夫ギルド長の執務室にて、ギルド長にそう問われた私とアルさんは、はて? と、顔を見合わせる。
「特に何も」
 さらりと返すアルさん。
「……ふむ」
 と、唸ったギルド長に、
「おう、次のクエストが出た」
 毎度の、アルさんのよくわからないつぶやきが続く。
 はてさて、なにやら、面倒くさい話になりそうな気がしてきたぞ……

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