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スタジオ日誌

日誌的なもの

2012.01.29

アニメに思うところ

Written by
しゃちょ
Category
アニメ

 アニメ、ライトノベルにおける女性上位のストーリーが増えた気がするのだがどうだろうか。

 単にそれが目につくだけだろうか。「男の子向け作品で、女主人公って増えた気がしねぇ?」と言ったら、そうか?と言われてしまったので、そうでもないかも知れないんだけど、最近、やけに目につくようになった気がする。ライトノベル原作が多いからかもしれないが、それ以外の要因があるのではないかと思う。

 考えてみたが、ちょっと思ったのは、漫画で現在最も売れているとされるワンピースの主人公、ルフィと、この男性向けアニメの女性主人公というのは、相似性があるように気がするのだ。

 これ、お互いに「馬鹿」というのは、ひとつのポイントではなかろうか。

女『車のエンジンがかからないの...』
男『あらら?バッテリーかな?ライトは点く?』
女『昨日まではちゃんと動いてたのに。なんでいきなり動かなくなっちゃうんだろう。』

 という有名なコピペがあるが、どうだろうか。女性的な台詞だが、これを男の子の台詞にしたらどうだろう。途中、少々話の流れが女性視点になるところがあるが、結局のところ、このコピペの流れは、「自分の主張を続ける」「相手の主張に対して逆ギレする」で、最後に「話題が本筋からそれる」。

 これの最後がミソで、この最後が「話の核心」であれば、まぁ、なんて事でしょう。ワンピースのお話のだいたいのプロットになると思いませんか。そして我々はそれを爽快と感じ、面白いと感じるわけです。まぁ、テーゼ、アンチテーゼ、昇華となるので、爽快であることは間違いないんですけどね。

 思うに、昨今の物語の主人公に男性をおく場合、その主人公は、「一般的な思考の男性」では、成立しえない状態になっていると考えられませんか。まぁ、もともと冒険活劇の主人公というのは、普通の思考であってはいけないと思うのですが、それにしたって、最近の男子は女子に比べれば内向的で、草食系とか言われてしまっているわけで、そういう、一般男子が感情移入できる男の子キャラを主人公においた場合、このキャラクターは理性的で、自己の主張を最小限におさめてしまうキャラとなり、ストーリーの基軸にはなり得ないのでしょう。そこで、あくまでそのバランス感覚から、狂言回しに従事し、ヒーローたりえる性格設定が容易な、または違和感なく受け入れられやすい、女性主人公が多く見られるようになったのではないでしょうか。

 まぁ、女性主人公が多くなったからといって、それでどうこうは言いませんけどね。萌えは重要な要素でありますし、かわいいは正義でありますし。

 ただ、男の子主人公、もっとがんばろうよという話です。ライトノベル原典であるならば、三人称形式でない限り、男の子主人公ががんばれる舞台は出てこない気もしますが...または、語り手が毎話変わるようなパターンですな。

 でも、アニメは別にそうではないのだから、なぁ...

 最近男の子主人公で、これと言ったアニメはあったかね...

 あったような気もするし、なかったような気もするし...ああ、今はアクエリオンが男の子主人公だな。まぁ、あれは特殊だが...


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