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2011.04.17

Windows2008で、ネットワークドライブにWindowsバックアップ

Written by
しゃちょ
Category
仕事

 結論から言って、Windows2008にあるWindowsバックアップでは、フォルダ指定のバックアップはできないので、Windows2008R2のWindowsバックアップを使いなさい。

 いや、ドライブ毎でもいいんだ、NTBackupのときみたいな、増分バックアップさえできれば!というなら、読み進めてください。

 うんうん、ネットワーク上の共有フォルダへのバックアップは、普通にやったら、単発しかとれないんだよね、NTBackupのが、高性能だよね、Windowsバックアップみたいな機能強化はいらねーから、今までできてた事を出来なくすんなよ!だよね。

 iSCSI使えは当然できるけど、そんな高価NASとか、バックアップのためだけには買えないよね。社内サーバーのバックアップとかね。うんうん。

 検索でこのページを拾った人は、いいから早くおしえろよ!だろうが、まあ、先に俺の愚痴とか、「やっべ、WindowsStrageServer2008R2買ったけど、バックアップどうしよう、NTBackupみたいなことできねーのかよ」って、俺と同じ気持ちを共有しようよ。ね、みんなで幸せになろう。

 さて、そんなわけで、WindowsStrageServer2008R2(以下、WSS)を買ったんですよ。いい加減、5年もののTeraStationでは限界が来ててね。(TS-1.0TGL)ドメイン認証で使ってたんだけど、Windows2008と相性悪いし(古すぎるからであって、今のはそうでもないんだろうが)、NTFSみたいな、細かいアクセス制御できないしでね。

 今はNASも安価になってきてるしさー、20万で、5テラとかあるわけですよ。どうしよう、今まで、670GBだったんだよ。そんなにあって、どうすんだよと。

 まあ、TeraStationとかも、それくらいはありますけどね、今時。

 まぁ、とにかく、WSS買ったんですよ。ActiveDirectoryとの親和性とか、上にあげたNTFSのアクセス制御とか、中身Windowsなんで、最悪、ないものはつくればいいしってんで。管理もしやすいしね。

 ところがおまえ、WSSは、NASサーバーとしては、決定的にバックアップ機能が貧弱!つか、Windows2008のそれが、貧弱!

 無印2008なんかおまえ、デフォルトのバックアップが、ドライブ丸ごとしかねーんだぜ。ファイルサーバーにすんなってか!
 R2はフォルダ選べるようになったし、ネットワークフォルダに、タスクバックアップできるようになりました!って、出来るのは上書きのみじゃねーか!つかえねぇー!

 まぁ、専用のバックアップソフト買えってことだよ、いわせんな。
 まぁ、そんなもん買ったら、もう一個NASが買えちゃいますね。それこそ、iSCSIの。iSCSIのNASがあれば、Windows2008なら、普通にiSCSIターゲットでドライブをマウントすれば、Windowsバックアップの「専用ドライブ」モードで、NTBackupと同じ事が出来ますわね。

 そんな金、あるかー!

 つうか、そもそも俺がWSSを選択したのは、既存のWindows2003環境のHDDが足りなくなってきて、ディスク増設と、バックアップ用途にも使いたかったからなんだよ!既存サーバのバックアップをWSSに取って、ついでにNAS。5テラっていうのは、そうやって使うモンだろ!

 それが、NASとして普通に使ってる部分が、貧弱バックアップしかないって、どういう事だ-!

 というわけで、やりたいことは、TeraStationがNASから降格するので、WSSの共有フォルダを、NASの共有フォルダにバックアップしたい。と。ついでに、単発バックアップではなくて、NTBackup時代のような、増分で管理したい。と。

 結論はすでに述べたが、ディスクとしてマウント出来れば、Windowsバックアップの専用ディスクモードで可能だ。では、どうやってマウントするか。ここ、ポイント。マウント。共有フォルダのネットワークドライブの割り当てだとダメ。WSSさんが、「高価なバックアップソフトを使ってね」と無言で言っているかのように、対象のディスクとして表示されない。

 じゃあってんで、iSCSIターゲットのディスクの置き場を、共有フォルダにしてみたらどうだろうと思ったが、iSCSIの対象になるvhdファイルは、ローカルにしか作れない。うぜぇ。

 じゃあじゃあ、シンボリックリンクはどうだろう。NASをローカルドライブにシンボリックリンクする。で、ここにvhdファイルを置く。
 これはいい感じにだませるが、ドライブサイズがN/Aになって、認識されない。ちぇー。

 結局、xcopyライクな差分バックアップしかないのかなぁ、今時、1TBくらいのeSATAのディスクなら、1万しないし、買ってこようかなぁとか考えていて、ふと思い当たった。そういえば、そんな機能、あったな...と。

 サーバーの管理のところに、ディスクの管理というのがあるだろ。アレ。
 あそこのツリーを選択して、「vhdの作成」っていうやつあるだろ。あるんだよ、「VHDファイル マウント」でググれカス。そもそもこれは、仮想環境のディスクの中からデータを取り出したりするためにvhdをマウントして使うものだから、「作成」はほとんど使わなくて、「接続」しか使ってなかったんだけど、これ、「ネットワークパス指定できなかったっけ?」

 と言うことで、UNCパスでフォルダを指定して作成してみた。
 時間を無駄遣いしてももったいないので、20MBくらいで。

 あ、マウントされた。

 初期化されていないディスクで、普通にマウントされた。
 ってことは、Windowsバックアップさん、このディスクなら...

 そんなわけで、Windowsバックアップでも、これでNTBackup時代にやっていたような事は、出来る。
 もっとも、20MBのディスクではバックアップできないので、650GB程のvhdファイルを作成してみたら、もぬすごい時間かかってやがるので、まだ試せてはいないのですけどね。

 でも、たぶん、論理的にはできるんじゃないかなぁ。

 なお、これでそれなりに使えるバックアップはできるようになると思いますが、Windowsバックアップは、最大2Tかなんかの上限があった気がするので、それを越えるバックアップを取る場合は、やっぱりちゃんとバックアップソフトを買わないとダメです。

 まぁ、ディスククォータしこんで、容量制限しちゃえば問題ないですけど。


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