2009.08.04
8月に入って、うちの新人を見ていてわかったことがある。
最近の新人たちは、自分のわかることを積み重ねて、大きな問題を切り崩すということが、へたくそに見える。コードが書けない訳ではないが、ものすごく遠回りをいつもしている様に見える。
うちのチームのみんなは、俺のコーディングは速くて、綺麗で、責務がしっかり分割されていると思っているようだが、実際は違う。実際は、最初に簡単な仮装コードを書いて、流れを作って、そのあとブロック単位でべた書きし、メソッドやプロパティに昇格させていくという書き方をしている。正直、クラス図とかから起こした方が速いことはわかっているし、美しいコードになることもわかっているが、実はそんなに頭がよいわけではないので、10から30行のコードをたくさん積み上げていっているだけだ。
そういうアプローチが、最近の新人はへたくそに見える。
とりあえず、あんちょこをたくさん作れと指示しておいた。
暗記して、テストで100点を取ることは仕事では求められない。
脳みそは限界がある。覚えられることは限られている。
僕の持論は、覚えられていることが限られているなら、その脳みその容量は、資料に対してのインデックス(索引)で埋めておけと言うものだ。
たくさんのあんちょこやノート、資料、Web上の資料の検索キーワードなど、必要なときに必要な情報を最短の時間で取り出せる仕組みを脳みそに作る。
できることをたくさん集めて、積み重ねれば、プログラムはできあがる。たくさんのことを知っていれば、コードは美しく、最適化される。
なぜか。
極論を言えば、すべてのプログラミング言語は、四則演算とループと分岐しかないからだ。
何も難しいことはない。単にわからないという彼らは、大きな問題を自分のわかるレベルにまで分解することや、わかることを積み上げて、問題解決に近づくというアプローチが、へたくそなんだと思う。
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