studio Odyssey




スタジオ日誌

日誌的なもの

2009.08.15

おう、8月の15日か

Written by
しゃちょ
Category
時事

 8月15日と言うことに気づいたのが、前の投稿を書いた後なので、ああ、15日ならしょうがない、8月のジャーナリズムを発揮しなくちゃじゃないか。

 そんなわけで、8月15日と言えば、終戦記念日です。
 終戦記念日は、毎年毎年、ここで書いていますが、一年に一回だけ、戦争と平和について考える日です。僕はそんなに頭のいい子ではないので、そんな毎日考えていることはできません。なので、一年に一度だけ、今日は考えることにしています。

 すでに上記の文章が、頭悪そうです。

 そんなこんなで、戦争について考えてみる訳ですが、戦争について考えてみたところ、真っ先に思い浮かんだのが、月末の選挙戦です。30日だっけ?まだ、そんなに街頭演説とか見ていないので、実感はないのですが、ちゃくちゃくと投票日に向けて、各政党は動いているようです。

 ところで、自民党のパンフか何かがポストに入っていました。「政治はギャンブルじゃない」みたいなキャッチコピーが書かれていました。民主党に政権を渡すことはギャンブルだと言いたいのでしょうが、そういう発想を持つことそのものが、僕には変に思えて仕方がありません。「政治はギャンブルじゃない」って、当たり前だろ。お前は何を言っているんだ。
 このコピーライターは減給ですね。

 民主党のマニフェストも見ました。というか、室長がどこからか持ってきました。「酒の肴にしようぜ!」みたいなことを言って持ってきたのですが、持ってきたウィスキーがなかなか強く、二人して柿ピーを肴に飲んで、その後爆睡しました。
 民主党は自民党に勝てるかもしれませんが、ウィスキーと柿ピーには勝てないようです。
 少なくとも、マニフェストでは。

 戦後60年以上が過ぎ、政治家のみなさんも、前の大戦を知らない方々が増えてきたと思います。まぁ、僕だってしりゃしませんが。
 そう考えると、なるほど、日本という国が変わり始めている、変わろうとしている、おかしくなっているのかもしれない理由が、少し見えてくるような気がします。

 戦後、日本は諸外国に追いつき、敗戦国から成り上がろうとしていたのだと思います。高度経済成長の時代は、まさにそれだったのではないかと思います。日本人の深層意識の根底には、同じ目標があり、そしてその目標に向け、この国の政治家たちや、国民、要するに国そのものが、動いていたのではないかと思います。
 この、同じ方向に国が向かうというイメージは、今の日本には感じられません。政治の世界を見てもそうですし、国民を見てもそうです。

 高度経済成長を経て、極東の島国は、世界でも有数の近代国家に成り上がりました。そこまできて、この国は、目標を見失ったのではないかと思います。そう考えると、今の時代の閉塞感、政治経済の混迷等、さまざまのものが、うまく説明できるような気がします。

 この国は、おそらく今後も、新たな目標を見つけることはできないでしょう。追いつき追い越せで、世界の国々と肩を並べることになってしまった以上、普通の人間関係のそれと同じように、新たな目標を設定することが難しくなるっているのだと思います。
 トップに上り詰めた人たちが、没落していく様というものは、現実世界でもドラマでも、よくある話で、我々もよく知るところです。
 では、どうすればいいのか。

 現実世界でもドラマでも、そういう風にならない人たちがいます。そういう人たちは、なぜ、そうならないのか。それを考えればいいのではないかと思います。
 おそらく、そういう人たちは言うでしょう。「基本を忘れない」とか、「初心に立ち返る」とか。
 僕もたぶん、そうだと思います。

 なので、一年に一度くらいは、こういう日がなければならないのだと思います。
 少なくとも僕は、この国は、敗戦のあの瞬間から、始まったのだと思うからです。


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